Medical Education Project
ワークショップ

ワークショップ

2021年度のMEPでは、

自分たちが受けている医学教育の多くの側面を知ってほしいという考えのもと2回のワークショップを開催しました。

1つ目が 、IFMSA-Japan 内の SCORA (性と生殖、AIDSに関する委員会) とコラボレーションして行った「見直してみよう! LGBTQIA+とルッキズムの医学教育」、

2つ目が、 IFMSA-Japan 内の国際業務とコラボレーションをして行った「 SCOME CB Fest in Japan」です。

「見直してみよう! LGBTQIA+とルッキズムの医学教育」

日時: 2021年10月9日 20時 ~ 23時

参加人数: 24名

自分たちが受けている医学教育が現在の社会情勢に合っていないことを問題点に挙げ、その例としてSCORAが普段から扱っているLGBTQIA+とルッキズム (外見至上主義とも言う) を取り上げました。

医療者は疾患だけをみるのではなく、患者さんの全体像を捉えた上で治療やケアを個別的に行う必要があります。そのためには、患者さんのセクシャリティを知り多様性を認め合うことが大切です。

IFMSA本部のSCOMEセッションで用いられている医学教育改善フレームワークに沿って、

設定したシチュエーションをもとに医学教育の現状と理想、現状を改善するためにはどのような手段が必要か話し合いました。

参加者の方々からは、

「無意識のうちに偏見を持っていて、人を傷つけているかもしれないということに気づけました。」

「容姿はあくまでもその人の一部に過ぎず、そこからあらゆることを判断できる訳ではないということを心に留めておきたいです。」

といった感想をいただきました。

SCOME CB Fest in Japan

日時: 2月20日20時 ~ 22時 

参加人数: 17名

CB Festは、IFMSA-Japan国際業務が各委員会とコラボし、IFMSA本部で取り上げられているテーマを日本版にアレンジして扱うイベントです。

「社会を構成する人々の健康に関するニーズを満たす」という医療系学部の役割について学生に考えてもらうことを目的とし、Social Accountability in Medical Schools (以下、SA) を、入試制度の面から扱いました。

医療系学部におけるSAとは、「それぞれのコミュニティや地域にあった医療者を生み出し、健康にまつわる公平性、医療の質を保つこと」であるとMEPでは考えています。

現在の医学部入試の70%程度が、学力重視の一般入試で入学者を選抜しており、入試を通してSAを果たすことができていないという現状があります。

今回の企画では、SAが考慮されている海外の入試制度との比較を通して、SAの観点から見た、現在の日本の医学部入試の問題点・改善点について話し合いました。

参加者の方々からは、

「医学教育に関する新しい知識を得ることができ、バックグラウンドが異なる他大学の学生の考えを聞くことで勉強になった。」

「低学年だと全く意識しないような内容かつSCOME International Teamでよく扱われているテーマを日本版でわかりやすくワークショップに落とし込めていたことに感動しました。」

といった感想をいただきました。